概要と外観
外観を右図に示します。3相モータの各端子に流れる電流をオシロスコープで観測出来ます。 電流検出はAllegro Microsystem社のACS711, 712, 713, 723などを使用しています。 これらのICはHall素子とOpAmpで構成され、Hall素子はパッケージ内の電流パスから生じる磁界を検知する構造となっているユニークなICです。
回路的な工夫
ICは5V単一電源で検知電流がゼロの時、出力電圧が2.5Vになります。この状態ですとフルスケールに近い電流領域で使うときは問題ありませんが、フルスケールに対し、小さい電流で使用するときには2.5Vのオフセット電圧の為にオシロスコープの電圧感度を上げる事が出来なくなってしまいます。使い勝手が悪いので、電源を±2.5Vにして、OpAmpを使わずに-2.5V~+2.5Vの出力を得る様にしています。
使用例
下記は12V系3相ブラシレスモータを矩形波で高速駆動した結果の波形です。コイルのインダクタンスの為に正弦波に近い波形となっています。電流センサは50mV/Aの変換係数になっているので、±15A程度の電流が流れています。
下図は310V系の3相ブラシレスモータをベクトル制御で駆動した波形です。電流変換係数は185mV/Aになっているので、約±500mAで駆動されています。
基板サイズ他
以下に基板の外形図を示します。2層基板です。
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